神奈川県横浜市都筑区仲町台5丁目2−25
ハスミドミトリー001
2018年8月24日
外耳炎に続きまして、耳のトラブルに耳血腫というものがあります。それ程多い病気という印象はないのですが、ここ数ヶ月で何件かご相談がありました。
耳介(耳のヒラヒラした部分、柴犬のように立っていたり、ダックスのように垂れていたりします)と呼ばれる部分に血液や漿液が貯まった状態を耳血腫と言います。多くの方は、耳を気にしている、耳が腫れている等で連れて来られます。
外耳炎に伴い耳が痒くなり、振ったり掻いたりして耳内部の血管が損傷して発症するというような物理的な要因の他、免疫的な要因が考えられているようですが、実は発症原因はまだよくわかってないようです。
治療法は、耳介の表面と裏面を縫い合わせる方法、排液のための穴を開ける方法、穴がしばらく閉じないようにチューブを入れたままにする方法、インターフェロンやステロイド剤を耳の中に注入する方法等があります。それぞれの治療にはメリットとデメリットがありますので、もし耳血腫になった場合は、よく担当の先生と相談してください。
2018年8月24日
8月もそろそろ終わりになろうとしていますが、まだまだ暑いですね。
わんちゃんでよくある病気の1つに外耳炎があります。開院して3ヶ月が経ちましたが、やはり外耳炎でいらっしゃる方は多いです。症状としては、耳の痒みや違和感で、首を振ったり足で掻いたりします。また耳垢が多い。耳から悪臭がする。耳を下にして頭を傾ける等が挙げられます。
外耳炎の原因としては、アレルギーや内分泌疾患、異物、耳疥癬、耳垢腺の異常、腫瘍、誤ったケア等、様々なものがあります。元々耳には、汚れを徐々に内側から外側に出していく自浄作用があるのですが、上記のような原因で、自浄作用が低下し、耳の中の環境が悪化すると、外耳炎が発症し、細菌や真菌が増えるのだそうです。
外耳炎はあまりひどくなってから治療をすると、治りにくくなることがありますので、おかしいなと感じられたら、早めにかかりつけの先生にご相談するようにしてください。
2018年8月9日
犬のワクチン抗体価の検査について病院へのお問い合わせが多くなっております。
当院でも、犬用ワクチチェックを導入することにいたしました。
ワクチンを接種する前に院内で検査をして、免疫が残っているかを確認できるようになります。
2018年7月30日
院長の中西啓介です。
病院を始めて約2ヶ月半が経ちました。たくさんの方が色々な相談にいらして下さいました。本日は骨折のワンちゃんについて投稿させて頂こうと思います。
この子は散歩中にリードがひっかかって足を痛めてしまったとのことで、来院されました。院内で跛行と、身体検査にて足先の疼痛(痛み)を認め、レントゲン検査が必要と判断し、実施させて頂きました。検査の結果、第3中手骨の斜骨折が認められました。
人でいうと手の甲で触れる手首のあたりから中指につながっている骨です。ちなみに人も同じように中手骨と呼ぶようです。たぶん人の方が本家です。骨の名称は人もワンちゃんもほとんど一緒のようです。さらに余談ですが、ワンちゃんには鎖骨がありません。
中手骨骨折の治療法としては、手術や包帯での固定等が挙げられます。今回は相談の結果、包帯をして骨の癒合をみさせて頂くことと致しました。
①一番最初のレントゲン画像
右側の真ん中の骨が斜めに折れているのがわかります。指も少し外側にねじれています。
②包帯後のレントゲン画像
包帯をして(前肢の周りのぼやっとしたものがレントゲンに写った包帯です)、出来る限り骨折部を元あったように寄せて、固定しています。
③約2ヶ月後のレントゲン画像
骨の癒合が進んだので、包帯を外し、徐々に普段の生活に戻って頂くようにさせて頂きました。
その後、しばらくしてご連絡させて頂いた時には、特に後遺症もなく元通りに走り回っているとのことでした。元気にしてくれていると聞くと、とてもうれしいですね。
今回は包帯での治療とさせて頂きましたが、同じ部位の骨折でも、患者さんによって何が良いかというのはいつも変わってきます。特にワンちゃんは小型犬〜大型犬まで体重が変わりますし、骨折した手を使わないでねと言っても聞いてくれません。もし不運にも骨折してしまった場合には、その子の性質等も含めて、担当の先生とよく相談して貰うとよいかと思います。
2018年7月27日
酷暑続きでしたが、やっとちょっと涼しくなって過ごしやすくなったかなと思ったら台風が近づいているようです。
暑いのがとても苦手なので、またものすごく暑くなったら嫌だなあと悩んでいます…。
今日は、椎間板ヘルニア疑いで鍼治療を受けてくれたミニチュアダックスフントさんについて。
2018年7月23日
まだ7月なのに朝から真夏の暑さで、来月も続くと天気予報が言っていました・・・。
人間にもお家のペットのためにも、一日中クーラーが必要です。
先月から皮膚炎治療のために当院で薬浴治療をしているブルドッグくん。
2018年7月19日
こんにちは。
窓を開けると熱風が入ってきます。
まだ7月なのに異常に暑くてびっくりです。
病院の前には、夏でも元気になる様に、夏らしくなる様に、植木鉢で花と野菜を育てています。
2018年7月18日
こんにちは。酷暑が続き、人間も動物もバテてしまいますね・・・。
ただ、こんなに暑いのに猫は、窓辺でひなたぼっこして気持ち良さそうにしています。
クーラーは必須ですが・・・。
2018年7月17日
当院の待合には、バリスタを置かせて頂いております。エスプレッソ、ブラック、カプチーノ、カフェラテが1台で出来ます。ご来院された多くの方にご利用頂いているのですが、先日カフェラテをご利用頂いた際に、紙コップの底に穴が開いてこぼれてしまうというトラブルが発生してしまいました。コーヒー等熱いものも使用可能ということで用意したコップだったのですが、カフェラテ作製の際に、お湯が勢いよく出る事で穴が開いてしまう事が判明しました。紙コップを変え、穴が開かないことを確認させて頂きました。ご迷惑をおかけ致しました。バリスタご利用の際は、熱いので火傷をしないようご注意ください。
院長 中西啓介
2018年7月9日
院長の中西啓介です。
先日、東京にて日本獣医がん学会に参加してきました。
今回は「鼻腔腫瘍」がテーマでした。鼻のがんは、多くはないのですが、それでも私も年に数件ほど出会います。個人的にはわんちゃんで、特に鼻の長い品種に多いなと感じます。実際データ上でも鼻の長い品種に多いようです。猫ちゃんはまれです。症状はくしゃみ、鼻汁、鼻血などで、進行していくと顔の形が変形したり、脳が圧迫され神経症状が出ることもあります(これらの症状を聞くとご心配になってしまうかもしれませんが、くしゃみや鼻汁が出ている場合のほとんどは、がん以外が原因で、感染症やアレルギー、歯のトラブルから付随したものなどです。)。症状が長続きする、鼻炎の治療を受けてもあまり改善しない等ありましたら、かかりつけの先生とよく相談して、総合的な検査を受ける必要があるかもしれません。
たばこを吸っているご家庭のわんちゃんは、呼吸器系のがんになりやすいというデータが出ているようですので、たばこを吸われるご家庭は、わんちゃんの前でなるべく吸わないようにする等してあげると、良いかもしれません。