神奈川県横浜市都筑区仲町台5丁目2−25
ハスミドミトリー001
2021年4月4日
春ですね。ウチの病院の桜も満開となり、小さなお花見を楽しんでいます。
今日は「腸重積」というちょっと珍しい病気について書いてみようと思います。
腸重積とは、腸の一部が腸管内に入り込んでしまい抜けなくなった状態をいいます。治療には多くの場合手術が必要になるような重篤なトラブルです。
腸重積が発生する原因としては、異物、感染症(ウイルス、寄生虫など)、腫瘤などが挙げられます。ただこれらのトラブルがあるから必ずしもなるというわけでもなく、珍しい病気ではあります。運の要素も大きいのかもしれませんが、予防のためには異物の誤食を気をつける、ウイルス疾患の予防の為のワクチン接種や、特に若い時期は寄生虫が多いので駆虫の実施。胃腸のトラブルがあるようなら早めに治療を受けるといったことが考えられます。
症状は、嘔吐、下痢、元気消失、食欲不振、腹痛などが見られます。どんどんぐったりとしていき、ショック状態となり最終的には亡くなってしまいます。
急に何回も吐き始めて、ごはんを全然食べない。元気が無く動かない。お腹を丸めて痛そうにしている。水もほとんど飲めない。どんどん調子が悪くなっている。など飼い主さんからお話を受けることがあります。
診断にはまずは身体検査や問診を実施しますが、レントゲン検査(バリウムやガストログラフィンなどでの造影検査)、超音波検査などの画像診断が有用なケースが多いです。全身状態の把握や他の病気が無いかチェックをする為、血液検査や尿検査などが実施されるケースも多いかと思われます。
↑とてもわかりにくいですが、超音波検査での重積部の画像です。腸管はちくわみたいな管状の臓器で、重積するとちくわの中にちくわが入っているような画像となります(わかりにくい)。
治療は基本的には手術となります。重積により血行障害が起こり、腸管が壊死を起こしているケースも多く、部分的な腸管の切除が必要となるケースが多いです。
改めて腸重積は急に起こる重篤なトラブルとなります。担当の先生に「緊急手術が必要な状態です」と言われびっくりしてしまうかもしれません。昨日まで元気だったウチの子が何で?と思われるかもしれませんが、まれに前触れも無く起こってしまいます。どのようにしてあげるのが良いか、ご担当の先生とよくよくご相談して頂ければと思います。
(※下は手術の写真がありますので、苦手な方は見ないでください。)
2021年3月18日
早咲きの桜が花をつけはじめ、野原につくしも見られ、春らしくなってきたように思います。お散歩していてもとても気持ちが良いです。皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回当院にお車でいらして頂いております皆様に再度お願いとご案内があります。
※停める場所を間違えた場合、駐車場の契約者様・持ち主様に多大なご迷惑をおかけすることとなります。場合によっては警察の立ち合いの下、ご相談することとなるかもしれません。
※駐車違反は法律違反ですので、罰金等の指導を受けられているケースがございます。
ご不便をおかけしておりますが、宜しくお願い申し上げます。
ご近隣の皆様もご迷惑をおかけして申し訳ありません。
横浜もみじ動物病院
院長 中西啓介
2021年1月28日
寒くて乾燥した日が続いています。喉が弱いウチの家族にはツラい時期です。ということで?今回は呼吸器(鼻、喉、気管など)の病気を1つピックアップして書いてみようと思います。
皆さんは短頭種という言葉をご存知でしょうか?フレンチ・ブルドッグ、イングリッシュ・ブルドッグ、パグ、ボストンテリア、シーズーといった鼻ペチャの犬種のことを言います。鼻ペチャで愛嬌のある短頭種ですが、覚えておいて頂きたい病気があります。それが「短頭種呼吸器症候群」です。
短頭種呼吸器症候群は、短頭種特有の頭周りの構造が原因で起こってしまう呼吸器のトラブルです。外鼻孔狭窄(鼻の穴が狭い)、軟口蓋過長(喉周りの鼻と口を分ける部分が異常に長い)、気管低形成(気管が細い)、気管虚脱(本来硬くなければならない気管が軟らかくなり変形してしまう)他、様々なトラブルが複雑に絡み合って起こる病気です。
2020年12月11日
12月に入り今年もあと少しですね。鬼滅の刃ブームで、妻と子供達もハマり一緒に見ました。最近は私も感化されてこっそり全集中の呼吸(ホントは腹式呼吸)を練習しています。
今日は、あまり多くはないのですがネコちゃんの膿胸について書いてみようと思います。膿胸とは胸の中に膿が溜まってしまう病気です。多くの原因は外傷、ケンカとされています。お外で過ごすネコちゃんは怪我をして病院に来られることが多いのですが、まれにバイ菌が胸の中まで入ってしまい膿胸を発症してしまうケースがあります。
2020年8月29日
こんにちは。横浜もみじ動物病院です。
今日は犬猫のワクチン抗体価検査についてのお知らせです。
2020年9月1日から健康診断の血液検査とセットでワクチン抗体価検査(コアワクチンのみ)を行うことができるようになりました。(オプション料金です)
2020年7月13日
今日は2019年1月から膝の痛みで鍼治療を受けているチワワとシーズーのミックス犬(当時8歳)のご紹介です。
1年前から歩くのが遅く同居犬と遊ばなくなり、歩行の仕方もおかしくなった為かかりつけ動物病院を受診したところ、膝蓋骨脱臼という診断でした。
痛み止めやサプリメントも使っていましたが痛みも強くなってきた為鍼治療の相談で来院されました。
2020年5月25日
左前肢のびっこと頭が下がって元気がなかったミニチュアダックスフントさん(12歳)の紹介です。
初診来院時の3週間ほど前から前述の症状があり、抱っこの仕方によってキャンと痛がり、かかりつけ病院にて検査と痛み止めを飲ませていたのですが改善しないとのことで鍼治療のご相談で来院されました。
2020年5月7日
今日は2019年4月から鍼治療と漢方を続けている黒トイプードルさん(当時9歳)の症状のご紹介です。
当院の初診時は体が痛く、全身カチコチ状態でした。
かかりつけ病院にて痛み止めを処方され飲んでいる間は良いのですが、薬を止めると体の痛みがまたでてきました。
他に方法はないかと、鍼治療・漢方の相談で来院されました。
2020年4月7日
新型コロナウイルスの感染が都市部で急速に拡大している事態を受けて、安倍総理大臣は7日に神奈川県を含む、7都道府県で「緊急事態宣言」を行うこととされました。
当院でも新型コロナウイルス対策として、診療を「完全予約制」とさせて頂き、出来る限りの「密」を回避したいと考えております。ご理解とご協力をお願い致します。
横浜もみじ動物病院
院長 中西啓介