

神奈川県横浜市都筑区仲町台5丁目2−25
ハスミドミトリー001

2023年2月21日
改めてですが、最初に私はしつけに正解は無いと思います。そして、しつけは「予防」「事前の準備」が大切だと思っています。今回書かせて頂く内容もヒントになれば幸いです。
前回、動物を飼う時には最低限のルールがあるというお話をさせて頂きました。ルールを守って飼われるのであれば、あとの飼い方は自由です。
お座敷犬にしたい、番犬にしたい、スポーツドッグにしたい、ショードッグにしたい、どれも自由です。
それぞれの目標によって、きっとしつけは変わります。番犬にしたいのに、お家に誰かが入ってきた時に吠えないのでは困ります。一方で都会部では、集合住宅などで飼われるケースが多いので、お家の中でワンワン吠え続けられるのはご近所からのクレームにもつながりますので困ります。
まず大切なことは、ご家族がワンちゃんを「迎える前」にしっかりと勉強をして、どのようにあって欲しいかを明確にすることです。個体(個人)差はもちろんありますが、犬種によって特性があります。ほとんど鳴かないシーズー、スポーツ大好きジャックラッセル・ボーダーコリー、毛が抜けず人懐っこいトイプードル、気性が穏やか存在感抜群のゴールデンレトリバー。お迎えする前に、どんな子とどうお付き合いしたいかをよく考える必要があります。
スポーツしたいならジャックラッセルテリアやボーダーコリーが良いかもしれません。あまりお家が広くなくて室内飼いするなら、トイプードルやシーズー、チワワなどが良いかもしれません。あまり鳴かないシーズーや体の小さなチワワを番犬にするというと、出来ないことはないかもしれませんが、あまり向かないかもしれません。また広くないお家で散歩時間も多く取れないご家庭では、運動量の多い犬種や、大型犬を飼うのは、ストレスとなり病気や問題行動の原因となるかもしれません。
まず、こういった事前にどういうワンちゃんが、ご家庭に合っているのかを考える必要があります。
次に実際に飼うと、その子がどういう性格なのかを見ながら、しつけを行っていくこととなります。我々人間も子供や部下を教育した際、自分の期待通りに成長するわけではありません。相手にも意思があります。きっと振り返ると自分自身もご両親に育てられて、ご両親の思うように育ったという方は少ないのでは無いでしょうか?
ワンちゃんにもキチンと個性と自我があります。飼い主さんは「他のワンちゃんと仲良くできる子になって欲しい」と思ってしつけをしようとしても、ワンちゃんは他のワンちゃんが苦手かもしれません。苦手なものを好きにさせることは中々出来ません。逆に飼い主さんはご自身が苦手な物を簡単に好きになることができるか?を考えて頂くと良いと思います。私で言えば、あの黒い虫・・・。トレーニングをすれば、苦手だけど何とか我慢はできるかもしれません。それでもきっと大変ですよね?私には無理です。しつけをするにも相手の気持ちもあるんです。
更に、私達人間も「ダメだよ」と言うだけでわかる方もいれば、わからない方もいるように、ワンちゃんも強く言うと怖がってダメという子もいれば、強く言わないと全くわかってないという子もいます。その子の反応を見て対応を変える必要があります。
しつけは予防が大切です。例えば、スリッパを噛んで困ります。どうすれば良いですか?と言うご質問に対してですが、飼い主さんの臭いがついて噛みごたえのある魅力的なオモチャが目の前にあれば、私はワンちゃんが噛むのは普通だと思います。それを噛んじゃダメじゃないと叱るのは、ある程度効果があるかもしれませんが、私は飼い主さんが悪いと思います。自分で子供の目の前に魅力的なオモチャを置いておいて、あとで遊ぶな、なんで遊んでいるんだと怒っているわけです。遊ぶに決まっています。ちょっと可哀想じゃないですか?ご自身が暇だなーと思っている時に、目の前にテレビや雑誌があったらどうします?観ませんか?この場合、まず「スリッパを目のつく場所におかなければ良い」んです。代わりに暇つぶしに噛んでも良いオモチャを与えておけば良いでしょう。
このようにワンちゃんがやったら困るなと思うことは事前に出来ないよう予防しておく、これを続けていくことがとても大切です。特に子犬の時がとても大切です。ワンちゃんをはじめて飼われた方は特に、ワンちゃんってどんな生き物なのかを事前に勉強しておくことが大切です。
エラそうなことを言っていますが、私は説明書は読まない派ですし、スリッパを噛んでいるのを見かけたら、よくも噛んだなーと怒っちゃうかもしれません。ハイ、よくないです。説明書長すぎだし、この文も長過ぎですね。
2023年2月21日
今回ぜひワンちゃんを飼ってよかったなと思って頂きたいと思ったため、しつけについて書かせて頂きました。個人的な見解が多く、決して全てが正しいと思ってはいません。また辛辣なことも書いていますが、できたら大きなトラブルになって欲しくないという気持ちからのものです。お気を悪くされるかもしれませんがご容赦願います。
・・・ワンちゃんのしつけのお悩みについて、すぐに書きたい所なのですが、必要なことなので、まずワンちゃんを飼う上での基本的なルールを書かせていただきます。日本にはワンちゃんを飼う上でのルールに「動物愛護法」、「狂犬病予防法」、「感染症法」、「各都市における条例」等があります。飼い主さんは、これらのルールを最低限守らなければなりません。簡単に言うと・・・
◯虐待などはせず愛情を持って最後まで飼ってください。
・飼い主さんには、終生飼養の義務があり、基本的には亡くなる時まで責任を持って飼い続けなければなりません。
・どうしても飼えない場合は、次の飼い主さんを探してあげてください。
・動物を捨てることは虐待となります。私自身も何度か発見したことがありますが、動物病院の前に動物を捨てる方がいらっしゃいました。これは虐待となり罰則があります。近年では法律が厳しくなり、獣医師がこういった虐待行為を見かけたら通報する義務が出来ました。
・虐待は、正当な理由なく動物を殺したり傷つけたりする積極的な行為だけでなく、必要な世話を怠ったりケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないなど、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為も含まれます。海外では、過剰に太らせることも虐待だと判断されたケースもあるようです。普通に飼っていれば、まず何か問題になることはないですが、動物に対する扱いについて社会の見る目が少しずつ厳しくなってきているなと感じます。
◯他の方に迷惑にならないように飼ってください。
・お散歩中にうんちをしてしまったら持って帰ってください。
・誰かを怪我させてしまったら、飼い主さんとして責任を持って対応をする必要があります。まずは相手の方が怪我をされてますから、病院へ行って頂く必要があるでしょう。また翌日までに地域の保健所に報告する義務があります。
※当院でも毎年何件かは、人やワンちゃんを噛んだ、噛まれたということでご相談に来られます。人が怪我した場合の治療は、獣医師ではなく、人医師、皮膚科や外科にご相談ください。噛んだ側のワンちゃんの飼い主さんは保健所へ報告し、狂犬病の鑑定(ここで動物病院にかかることになります)等、所定の手続きを受けてください。噛まれた側のワンちゃんの治療については、もちろん動物病院での対応となります。
※事故が起きた時、近年は社会が感染症への関心が増していますので、噛まれた側から「お宅のワンちゃん感染症に罹っていないですか?」と、かなりシビアに問われるケースがあります。狂犬病の予防接種はもちろん義務ですし、その他の予防を実施しておくことは、感染症からワンちゃんやご家族を守るだけでなく、周りの方を守ることにもなります。またいざという時にキチンと飼っているという証明にもなりますので、とても重要かと思われます。
◯迷子や災害時の個体識別のためにマイクロチップを入れましょう。
・マイクロチップが義務化されています。すでに飼っている子の場合は、努力義務という形となっております。(2023年現在では、罰則などはないです)
◯お住まいの市町村にワンちゃんの登録をしましょう。
・生後91日齢以降のワンちゃんは、飼っていることをお住まいの市区町村の窓口へ申し出て登録し、鑑札(マイナンバーのようなモノです)を発行してもらう必要があります。
◯感染症にならないよう、感染症を広げないように飼いましょう。
・日本にはワンちゃん同士でうつる病気や、ワンちゃんから人にうつる病気もあります。特に狂犬病は国内には無い病気なのですが、人間も感染する危ない病気なので予防接種は義務となります。近年では感染症への意識が高まっておりますので、賃貸での飼育時、ドッグランやトリミング、ペットホテルを利用する時などに、混合ワクチンやフィラリア予防、ノミダニ予防等の証明書の提示を求められる機会も増えてきています。
などです。
法律の改正が定期的にありますので、動物を飼う時はそういった情報もなるべく仕入れるようにしてください。
2023年2月7日
前回に引き続き、歯のトラブルについて書いてみようと思います。
今回は根尖部膿瘍(歯の根っこが歯周病菌におかされ、骨が溶け、炎症が起こり、膿が排出される病気です)のワンちゃんです。
歯のトラブルが起きた時、必ずしも歯がおかしいと気づかれてご来院するというわけでもありません。「頬から膿が出ている」、「頬に傷がある」ということでご来院し、色々と調べてみると歯が原因だったということがあります。

↑頬が何だかおかしい。これは結論としては歯が折れて、歯周病、根尖部膿瘍になったことが原因となります。
頬から膿が出ているとなると、まず歯のトラブルが疑われるのですが、皮膚炎や外傷、がんなど、他の原因も考えないといけません。下記のように検査や治療を行っていくことで、原因がハッキリとしていきます。
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↑治療前の歯の肉眼所見です。どの歯が原因でしょう?このケースだと肉眼所見ではハッキリしません。
全体的に茶色い歯石が付着しており、歯肉が赤くなっています。
よくわからないかもしれませんが、特に赤丸の部分は歯が折れているように見えます。原因は多分ここでしょうか?

↑ハッキリさせるために病変部がどこなのか、全ての歯を1本1本レントゲンでチェックします。
左側は上の赤丸の歯で、歯の周りの骨が溶けている(何だか黒くぼんやりしている)ことがわかります。
右側は正常な歯で、歯の周りの骨がしっかりとキレイな様子がわかります。

↑赤丸の歯を歯石を取った所です。やはり歯が折れています

↑レントゲン検査で明らかに悪いとわかったので、歯科用ドリル等を使い抜歯をしました。
右側は歯の断面で、穴が開いていることがわかります。歯周病菌に歯の内部を侵されていったのだと考えられます。やはりこの歯は悪そうです。

↑抜歯後に、歯の根っこが残っていないかチェックしています。

↑左側の抜歯した部位は穴が開いており、そこから右側の写真の器具を入れてみます。すると・・・

↑右側のように、器具の先端が頬まで貫通していることがわかります。
つまりこの歯が病変部で、ほぼ間違いなさそうだとわかります。
歯が折れ、露出した歯髄から歯周病菌が侵入し、歯全体そして特に歯の根っこの周りがおかされ、骨が溶け、炎症が起こり、膿が溜まり、それが軟らかい頬から排出されたのではないかと考えられます。
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↑抜歯後の穴をよく洗浄し、歯槽骨を切削機なめらかにして、吸収糸で縫合しています。

↑左側が処置前で、右側が処置後です。
他の歯も歯肉炎・歯周病になっていますので、スケーリング、ルートプレーニング、ポリッシング等の治療(処置)を実施しました。

↑処置後しばらくしての写真です。左は頬が治っていることがわかります。
右は抜歯部位で、まだ縫合糸が残っていますが、粘膜がキレイに癒合して穴が塞がっていることがわかります。糸はしばらくしたら取れるので、基本的にはそのままにしておきます。
歯が折れてしまうと、それが原因で根尖部膿瘍を引き起こしてしまうケースがあります。
わんちゃんは噛むことが大好きな子が多いですが、硬すぎる物を与えると、歯が折れてしまうことがよくありますので、ご注意ください。やはり予防が一番大切です。
もし歯が折れてしまった場合には、抜歯や歯内治療等いくつか治療選択肢があります。(上記の子の場合は歯内治療は適応できません。)
歯がどの程度の重症度で折れているのか、折れてからどれくらい時間が経っているのか、普段から歯のケアができるか、歯の治療の為に麻酔がかけられるか(複数回かけないといけないケースもあります)、費用面はどうか等の様々な要因で治療選択肢は変わってきます。歯が折れた時は、かかりつけの先生に早めにご相談をしてみてください。
<歯が欠けていた別のワンちゃんの治療例>

↑歯が折れた子の治療は抜歯になるケースが多いのですが、幸い歯髄が出ているわけではなかったので、レジンで補修しました。
歯が汚れてきたので(左が処置前)、そろそろクリーニングをしたいとのことで、クリーニングをしてみたら、歯が少し欠けていることがわかりました(真ん中)。ここに汚れが溜まりやすいことと、さらに削れたら露髄し、しみたり、歯がダメになることもあるかもしれないので、補修しました(右側が処置後)。
2022年12月9日
2022年11月22日

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2022年11月21日
今回は「まぶたのできもの」について書かせていただきます。
まぶたのできものは、猫ちゃんでは少ないですが、わんちゃんでは時々認められます。
一概にできものと言っても、色々なパターンがあり、実はきちんと診断名を付けようと思うと、意外と難しい面があります。
例えば、できもの(腫瘤)というわけではなく、目を擦るなどして瞼が炎症を起こしているパターン、マイボーム腺という涙の脂の成分を分泌する腺が詰まって炎症を起こしているパターン、あと腫瘍などがあります。
じゃあどれなの?となった時、経過や肉眼所見、瞼の裏側でマイボーム腺が詰まっている所見はないか、試しにできものを絞ってみてマイボーム腺の分泌物が出るかどうか(本人がやらせてくれるかどうか)、目薬や飲み薬で出来物が無くなるか等をチェックしていきます。腫瘍が疑われる際に確定診断しようと思った時には、切除をして組織生検が必要となります。でもいきなり手術で取るって言われたらビックリしますよね。私も飼い主さんだったらビックリします。こういう時、体の他の部分だと、針を刺して細胞を採って、腫瘍かどうか良性か悪性かをある程度当たりをつけることができます。しかし瞼の場合は、眼球があるので、針を刺すのも中々に大変です。この辺りがまぶたのできものの難しいところとなります。
2022年11月9日
2022年11月3日
18時~翌3時
DVMs動物医療センター
横浜市神奈川区沢渡2-2第二泉ビル2F
℡045-473-1289
http://www.yokohama-dvms.com
24時間対応
横浜救急診療センターVECCS YOKOHAMA
横浜市南区前里町1-25三井ビル2階
℡045-341-0856
http://veccs-yokohama.jp/
2022年9月4日
9月17、18日と10月6〜8日が院長不在となります。
副院長は出勤予定ですが、獣医師1人での対応となり、混雑が予想されます。ご容赦お願いいたします。
また10月8日は臨時休診となる可能性があります。決まりましたら、またご報告させていただきます。よろしくお願いいたします。
年末は、12月31日午前中までが最終診療予定です。
1月1日〜4日までは完全休診となります。
年始は、1月5日から通常診療となります。
横浜もみじ動物病院
院長 中西 啓介
2022年8月2日
患者様各位
8月23日から8月25日まで、夏季休診とさせていただきます。
22日の診療は、当日午前中までにご予約のあった方までとさせていただきます。
ご迷惑おかけいたしましすが、何卒ご協力の程お願いいたします。
横浜もみじ動物病院
院長 中西 啓介