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《消化器》便秘・巨大結腸症

2021年8月20日

暑い日が続いていますね。熱中症にはお気をつけくださいね。

今年は病院でアサガオを育ててみています。無事キレイな花を咲かせてくれて、最近は種を少しずつ収穫しています。

 

今回は便秘について書いてみようと思います。

「便秘」とは実は共通の定義が無いちょっと曖昧な言葉なようです。調べてみると「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」などと定義されているようです。

実際どれくらい便が出ないとまずいの?これって便秘なの?という質問が時々あります。個人的には「毎日1日に必要な量のご飯を食べていたら、1日1回は便が出る。」というのが正常なのかなと思います。「便が2〜3日に1回しか出ない」、「便がすごく硬くて出しにくそうにしている」などがあれば便秘もしくは便秘気味なのかなと思われます。ただ便の量は食べ物の種類、消化具合によっても変わります。ご飯を何日も食べて無いと便自体ができませんので、何日も便をしない状況になることもあります。時々これを便秘だと言われる飼い主様もいらっしゃいますが、便秘ではなく他の病気の可能性が高いので、他に症状やきっかけが無いかチェックして、かかりつけの先生にご相談ください。

便秘は放っておくと、大きなトラブルに発展することがありますので、早めに気づいてケアしていくことが大切です。初期のケアとしては、食事療法が効果的なことが多いです。肥満症は便秘を始め様々な病気のリスクを高めますので、太らせないことも大切なケアとなります。(その他、人と同じで、水分をしっかりとる、運動をする、お腹のマッサージも効果があるのでは?と考えられています。)

重症な患者さんは猫ちゃんに多いのですが、ある程度進行すると、お腹がはって痛い、食欲が無くなる、吐く、トイレに何度も行くけど出ない、排便痛などの症状が出ます。更に悪化すると、自分では全く便が出せなくなり、定期的に病院で便を掻き出してやらなくてはならなくなることもあります。

↑正常な子のレントゲン写真・赤く囲っている部分が便

 

↑便秘の子(巨大結腸症)のレントゲン写真・赤く囲っている部分が便で、お腹の中を大きく占めていることがわかります

下の写真の子はひどい便秘症で、食事療法やお薬を試したのですが、あまり効果が無く、定期的に便をかき出してあげていました。しかしストレスが大きかったため、手術をして大腸の大部分を摘出するという手術を実施致しました。以降、食事療法は続けていますが、自力で排便することができています。

※手術にはメリットとデメリットがありますので、かかりつけの先生とよくよくご相談をください。なるべく重症化させないよう、早めに気づいてケアをしてあげることが大切です

※初診の方のお電話での詳しい相談はご遠慮願います。まずはかかりつけ医とご相談ください。それでもお困りでしたら診察を受けて頂き、直接お話をさせてください。