

神奈川県横浜市都筑区仲町台5丁目2−25
ハスミドミトリー001

2026年9月15日
「猫が吐いたけど、毛玉かな?」
「1回吐いただけなら、様子を見ても大丈夫?」
「何度も吐いているけど、動物病院に連れて行ったほうがいい?」
猫と暮らしていると、一度は「猫が吐いた」という経験があるのではないでしょうか。
猫は毛づくろいをする動物なので、毛玉を吐くこともあります。
そのため、猫が吐いていても、
「猫は毛玉を吐くものだから」
と考えてしまうことがあります。
もちろん、毛玉を吐いた後に元気や食欲が戻り、その後は問題なく過ごしているのであれば、緊急性がない場合もあります。
しかし、猫の嘔吐には毛玉以外にもさまざまな原因があります。
胃腸の病気だけではなく、腎臓病、肝臓病、膵炎、甲状腺の病気、中毒、異物などが原因になっていることもあります。
また、
「吐いていること」そのものよりも、「吐いた後に猫の状態がどうなっているか」
が重要な場合もあります。
この記事では、猫が吐く原因、毛玉との見分け方、動物病院を受診したほうがよい症状について、飼い主さん向けに解説します。
猫は毛づくろいをするときに、自分の毛を飲み込んでいます。
通常、飲み込んだ毛の多くは消化管を通って便と一緒に排泄されます。
一方で、胃の中に毛がたまると、毛が絡まり合って「毛球」と呼ばれる状態になることがあります。
これを吐き出したものが、いわゆる「毛玉」です。
毛玉を吐くときには、
といった様子が見られることがあります。
ただし、
「毛が出てきた=必ず毛玉が原因だった」
とは限りません。
毛が一緒に出ていても、別の病気による嘔吐の可能性があります。
猫の嘔吐には、さまざまな原因があります。
代表的なものとして、
などがあります。
そのため、
「猫が吐いた=毛玉」
と決めつけてしまうのは注意が必要です。
飼い主さんから、
「黄色いものを吐きました」
「透明な液体を吐きました」
「白い泡を吐きました」
「フードをそのまま吐きました」
「毛が混じっていました」
という相談を受けることがあります。
吐いたものを見ることはもちろん大切ですが、
吐いたものの色だけで病気を判断することはできません。
例えば、胃液や胆汁が混ざって黄色っぽく見えることもあります。
また、食べた直後にフードがほとんどそのまま出てくる場合には、「嘔吐」ではなく「吐出」と呼ばれる現象の可能性もあります。
重要なのは、
などを合わせて考えることです。
これは猫の状態によって変わります。
例えば、
1回だけ吐いたものの、その後は普段通り
という場合には、すぐに重い病気だと判断する必要はありません。
吐いた後に、
という状態であれば、まず落ち着いて様子を確認することもできます。
ただし、1回だけの嘔吐でも、
異物を食べた可能性がある
中毒の可能性がある
明らかに元気がない
などの場合は話が変わります。
また、高齢猫や持病のある猫、子猫では、嘔吐を軽く考えないほうがよい場合があります。
猫が吐いたとき、特に注意してほしいのが「嘔吐を繰り返す」「元気や食欲がない」といったケースです。
このような場合には、「毛玉かな」と様子を見続けるのではなく、動物病院で相談することをおすすめします。
猫の嘔吐で、私が飼い主さんに特に注意してほしいと思っている組み合わせがあります。
それが、
「吐く+食べない」
です。
1回吐いただけでも、その後まったく食べない。
何度も吐いて、食欲も落ちている。
こうした場合には、単なる毛玉だけではなく、何らかの病気が隠れている可能性があります。
猫は「食べないこと」を長く放置しないほうがよい動物です。
特に肥満した猫では、食欲不振をきっかけに肝リピドーシスなどの問題につながることがあります。
そのため、
「吐いたけど、明日には食べるだろう」
と長期間様子を見ないことが大切です。
猫が急にご飯を食べなくなった場合については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→ 猫が急にご飯を食べなくなった|何日まで様子を見ていい?
猫が毛玉を吐くこと自体は珍しいことではありません。
しかし、
「最近、毎週のように吐く」
「以前より吐く回数が増えた」
という場合には注意してください。
例えば、慢性的な胃腸の病気や、腎臓などの病気が隠れていることがあります。
また、毛づくろいが増えている猫では、毛を飲み込む量が増えている可能性もあります。
「毛玉を吐いている」と思っていた猫が、実は別の病気を抱えていたということもあります。
大切なのは、
「吐いたものに毛が入っているか」だけではなく、「どのくらいの頻度で吐いているのか」「猫自身の状態がどうなのか」
を見ることです。
動物病院に相談するときには、次のことを確認しておくと診察の助けになります。
「今日1回だけ」なのか、
「朝から3回」なのか、
「ここ1か月、週に1回程度」なのか。
頻度は重要な情報です。
食事の直後なのか、数時間経ってからなのか。
時間帯や食事との関係も確認しておきましょう。
可能であれば、吐いたものを写真に撮っておくと診察時の参考になります。
などが含まれていないか確認します。
「少し食べた」ではなく、
普段の何割くらい食べているのか
まで分かると、より参考になります。
水を飲めているか、飲んだ後に吐いていないかも確認しましょう。
いつも通り遊ぶのか、寝てばかりいるのか。
猫は体調不良を隠すことがあるため、普段との違いを見ることが大切です。
嘔吐だけでなく、
なども確認しておきましょう。
少し抵抗があるかもしれませんが、吐いたものをスマートフォンで撮影しておくと、診察時に役立つことがあります。
例えば、
「毛玉だと思っていたけど、実は血が混じっていた」
「フードを吐いたと思ったけれど、異物のようなものが混じっていた」
など、後から確認できる場合があります。
また、猫が吐く様子そのものを動画で撮影できれば、嘔吐なのか吐出なのか、あるいは咳など別の症状なのかを判断する手がかりになることもあります。
無理に撮影する必要はありませんが、可能であれば記録しておくとよいでしょう。
猫の嘔吐では、症状や年齢、身体検査の結果などから必要な検査を選択します。
腎臓や肝臓の状態、血糖値、電解質などを確認します。
嘔吐の原因が消化管だけではない場合もあるため、血液検査が重要になることがあります。
消化管内のガスの状態や、異物などを確認するために行うことがあります。
胃や腸、肝臓、膵臓などの状態を確認するために行います。
特に慢性的な嘔吐では、超音波検査が診断の手がかりになることがあります。
寄生虫などが疑われる場合には、便を調べることがあります。
必要な検査は猫によって異なります。
「猫が吐いたから必ず血液検査」というわけではなく、診察をしたうえで必要な検査を組み合わせます。
猫は体調不良を隠すことがあります。
そのため、
「吐いたけど、いつも寝ている時間だから分からない」
「少しは食べているから大丈夫」
「毛が出たから毛玉だろう」
と考えているうちに、病気が進行してしまうことがあります。
もちろん、猫が1回吐いただけですべてが病気というわけではありません。
大切なのは、
「その後、猫がどうしているか」
を見ることです。
吐いた後も元気で食欲があり、その後は吐かないのであれば、緊急性が低いケースもあります。
一方で、
吐くことを繰り返す
食べない
元気がない
水も飲めない
血が混じる
異物を食べた可能性がある
といった場合には、動物病院への相談をおすすめします。
猫は毛づくろいをするため、毛玉を吐くことがあります。
しかし、猫が吐く原因は毛玉だけではありません。
胃腸の病気だけでなく、腎臓病、肝臓病、膵炎、中毒、異物など、さまざまな病気が嘔吐の原因になることがあります。
そのため、
「毛が出てきたから大丈夫」
と決めつけないことが大切です。
特に、
といった場合には、動物病院に相談してください。
そして、猫が吐いたときには、
「何を吐いたか」だけではなく、「その後の元気・食欲・水分摂取・排便・排尿」
まで見てあげることが大切です。
「毛玉かな?」
と迷うようなときも、吐く回数が増えている、以前より頻繁に吐くようになったなどの変化があれば、一度動物病院で相談してみてください。
横浜もみじ動物病院でも、猫の嘔吐について診察しています。
猫の「吐く」という症状にはさまざまな原因がありますので、気になる変化があればお気軽にご相談ください。
回数だけで「何回なら受診」という明確な基準を決めることはできません。
1回だけ吐いて、その後は元気・食欲ともに普段通りという場合には、様子を確認できることもあります。
一方で、短時間に何度も吐く、繰り返し嘔吐する、食欲や元気がない、水も飲めないなどの症状があれば、動物病院への相談をおすすめします。
毛玉を吐いた後、元気や食欲があり、その後も吐かないのであれば、緊急性が低い場合もあります。
ただし、頻繁に毛玉を吐く、以前より吐く回数が増えた、食欲が落ちている、体重が減っているなどの場合には、毛玉以外の原因が隠れている可能性があります。
黄色い液体は胆汁などが混ざっていることがありますが、吐いたものの色だけで原因を判断することはできません。
吐く回数や食欲、元気、下痢などの症状と合わせて判断する必要があります。
透明な液体や泡を吐くことがありますが、これだけで病気の有無を判断することはできません。
繰り返し吐く、食欲がない、元気がないなどの症状があれば、動物病院へ相談してください。
食後すぐに、ほとんど消化されていないフードを吐き出す場合は、「嘔吐」ではなく「吐出」の可能性があります。
嘔吐と吐出では原因が異なる場合があるため、可能であれば吐く様子を動画で撮影しておくと診察の参考になります。
水を飲めていることは重要ですが、それだけで問題がないとは判断できません。
吐く回数、元気、食欲、下痢などを合わせて確認してください。
繰り返し吐いている場合や、元気・食欲が低下している場合は、動物病院へ相談してください。
「何日まで大丈夫」と一律に決めることはできません。
特に、嘔吐と食欲不振が同時に起きている場合は、毛玉だけとは限りません。
猫が急に食べなくなった場合は、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。
元気があることは良い兆候ですが、繰り返す嘔吐は注意が必要です。
特に、以前より明らかに吐く回数が増えた、何日も繰り返している、体重が減っているなどの場合には、動物病院で一度相談することをおすすめします。
必ずしもそうとは限りません。
毛づくろいによって飲み込んだ毛が一緒に出てくることはありますが、毛が混じっていても別の病気による嘔吐の可能性があります。
吐いたものだけでなく、猫の全身状態や嘔吐の頻度も確認してください。