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《予防》熱中症

2019年7月30日

先週末は仲町台の夏祭りでした。台風が近づいていて用意をすすめていらっしゃった商興会の皆さんもハラハラされていましたが、無事開催されて良かったです。今年の7月はくもりと雨の日が多くて、去年と比べると比較的涼しくて過ごしやすい日が続いていたように感じます。そしてここ数日ついに夏が来たという感じがします。この時期特に気をつけないといけないのは「熱中症」です。

毎年夏場になると、「熱中症で◯◯人が救急搬送されました。」とよくニュースになります。メディアでよく取り上げられるようになり、多くの方は熱中症は大変な病気なんだとご存知なのではないかと思います。一昨年はわかっているだけで600名以上の方が熱中症で亡くなっており、その8割近くが65歳以上の高齢の方だったようです。

こんな危ない熱中症ですが、実は人だけの問題ではなく、わんちゃん猫ちゃんでも問題となります。わんちゃん猫ちゃんは人と違い全身で汗をかけず、また全身が毛で覆われていますので、体温調節能力が弱い傾向にあります。特にわんちゃんは暑さに弱い子が多く、私が診る熱中症患者さんの多くはわんちゃんです。その中でも呼吸器の弱い子(パグやフレンチブルドッグ等の短頭種は短頭種呼吸器症候群という病気を持っていることが多いので要注意です。余談ですが若い内の治療が効果的となります。)、心臓の悪い子(高齢のチワワやキャバリア等が多いです)は特に重症化しやすいように感じられますので、よくよく注意してください。

熱中症の初期〜中期は、パウンティング(ハアハア呼吸をする)、体温が上がる、心拍数が上がる、よだれが多量に出るとったような症状が出ます。重症化すると、ぐったりする、嘔吐、下痢、ふるえ、意識が無くなる、痙攣を起こす等の症状が見られ、最悪亡くなってしまいます。実際診療をしていて重症の子で亡くなってしまう子もいますし、何とか助かっても脳をはじめとした諸臓器に後遺症が残ってしまう子もいます。もちろん集中治療をして元気に退院していく子もいます。熱中症になったら、いかに早く発見して対処するかが1つのポイントになるかと思われます。

もし熱中症が疑われた場合は、なるべく早めに病院にかかるようにしてください。また応急処置としては、冷た過ぎない常温の水を全身にをかけてあげる、常温の水で濡らしたタオルで体を包んであげる、涼しい場所で風を送ってあげる等をしてあげると良いことが多いです。

最後になりますが、熱中症で重要なのは何より予防となります。室内飼いの場合は日中部屋が暑くなるようでしたら、エアコンを利用する。お散歩は早朝や夜涼しくなってからする等して頂くと良いと思います。