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《外科》鼠径ヘルニア

2019年2月28日

2月も最終日となりました。最近お腹の調子が悪くなる子が多い印象をうけます。寒暖の差が激しいので、体調にお気をつけ下さい。

ヘルニアという言葉を聞いたことはありますでしょうか?ヘルニアと言うと腰が痛くなるやつという印象があるかもしれません。確かに一般的にヘルニアというと腰が痛くなる椎間板ヘルニアが有名だと思われます。今回はヘルニアはヘルニアでも、鼠径ヘルニアというものについて書こうと思います。

そもそもヘルニアとは、体内の臓器等が本来あるべき場所から「脱出・突出」した状態を指します。また鼠径とは足が胴につながる部分の内側、つまり内股の部分を指します。鼠径ヘルニアとは内股の筋膜の間(穴)から、皮膚の下にお腹の中の臓器(腸、子宮、膀胱、脂肪など)が出てしまう病気のことです。

お腹の中の臓器が内股に出てくるのですが、脂肪が少し出ているだけでしたら、中々わかりにくいケースが多いです。この場合本人はほとんど元気ですので、尚一層わかりにくいかもしれません。腸や子宮、膀胱などが出てくる位になると内股の部分が腫れていることに気付かれるかもしれません。しかし出ていても、実は本人は元気な場合もあります。問題となるのは嵌頓(かんとん)という状態になった時です。穴を通って腸や子宮等が出ていますので、場合によっては穴で臓器がしめつけられて、血行障害が起こります。本人も急に元気や食欲が無くなることが多いです。これが進行すると嵌頓を起こしている臓器が壊死を起こして、最悪の事態になってしまうこともあります。

↑両側の鼠径ヘルニアの症例

・右(上)側は子宮が出ていました。

・左(下)側は腸管が出て、血行障害が起こり、紫に変色しています。

↑整復手術を実施し、抜糸した後

以前から内股が腫れていた、もしくは鼠径ヘルニアがあると診断されていて急にお腹や内股の辺りを痛がるようになる、元気や食欲がなくなるようなことがありましたら、なるべく早めにかかりつけの先生にご相談するようにしてください。また基本的には鼠径ヘルニアは早期治療が望ましいとされていますので、元気でも治療するかどうかかかりつけの先生とご相談すると良いと思われます。