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《がん・腫瘍、腎・泌尿器》高齢動物の手術(膀胱・尿道結石摘出、脾臓摘出)

2018年9月13日

最近涼しくなり、過ごしやすくてとてもありがたいです。

先日結石が尿道につまってしまい手術をさせて頂いた子がいます。少し前から膀胱に多量の結石が見つかっていたのですが、14歳くらいの高齢の女の子のわんちゃんで、心臓に雑音もあり、手術のリスクが高めなので、飼主様とどうするか悩んでいました。今回運悪く尿道に結石がつまってしまったので手術をさせて頂くこととなりました(尿道に結石がつまるケースは男の子では多いのですが女の子ではまれとなります。また尿道に結石がつまると、尿が出なくなり、放っておくと腎臓が急激に障害され危ない状態となります。)。幸い無事手術も終わり、抜糸まで終わりました。排尿も問題なく、元気にしてくれているようです。

 

近年、わんちゃん、猫ちゃんの平均寿命が伸びています。ワクチンやフィラリア予防など予防の意識の高まりからと考えられます。それに伴い高齢動物の手術も増えてきているように感じます。麻酔薬や麻酔学も進歩しており、以前より安全に麻酔が行えるようになってきているのかなと思ってはいるのですが、それでも高齢動物の手術は人と同じく、リスクは高めとなります。高齢になると、麻酔の代謝にかかわる腎臓や肝臓の機能の低下や、血液の循環にかかわる心臓の機能の低下の他、どこかしらに問題があるケースがほとんどです。1回に1つの手術だけでなく、いくつかの手術を同時に実施するケースも多いです(今回のわんちゃんも脾臓に腫瘤が認められましたので、同時に脾臓摘出も行っています)。場合によっては1回ではできないので、優先度の高いものだけ実施するケースもあります。どの子でも言える基本的なことなのですが、高齢動物の手術をする時には特に、どこまでやってあげるのがこの子にとってより良いのだろうかと、考えさせられます。

高齢になってくると、生き物は仕方のないことなのですが、どこかしらが弱ってきてしまいます。出来ましたらかかりつけの先生に定期的な健康診断について相談してみてください。お家で何かやってあげられることはないかということでしたら、日頃の体調のチェック、定期的な体重のチェック、猫ちゃんなら腎臓が弱りやすいので、水の飲む量やおしっこの量が若いころより増えてきていないかなどチェックしてあげると良いと思います。

 

院長 中西 啓介