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2018年9月3日

今日は、動きたがらず元気がないというトイプードルさんの治療のご紹介です。

少し前から動きたがらず元気食欲が落ちているということで来院されました。

他院で血液検査やレントゲン検査などの一般検査は受けており、大きな異常がなく腰痛ではないかとのことでした。

当院に来院時、背中が痛そうで腰を曲げていました。

身体検査にて腰を触ると、違和感があるようで嫌がりました。

今回一番痛いところは背中から腰のあたりでしたので、そこを中心に必要な部位へ鍼を刺し低周波パルス療法を行いました。

一回目の施術のあと、腰の曲がりは改善され、院内での動きはよくなりましたが引き続き安静が必要です。

今回は消炎鎮痛剤を使用せず漢方サプリを選択しました。

二回目の来院では、調子は少しずつ出てきたようですが、首を下げてどこか痛い様子でした。

身体検査にて、腰痛はだいぶ改善したものの今度は首の痛みでした。

首動かすとキャンと鳴きすごく痛いようでした。

二回目の施術は、首と腰を併せて鍼治療と低周波パルスを行いました。

施術が終わると、体が楽なようで首も自分で上げて、痛くないようです。

その後は治療間隔や漢方サプリを調節しながら、引き続き治療を行っています。

治療にも慣れたようで気持ちいいのか、いつもおとなしくしてくれています。

鍼治療は痛みの緩和にとても効果がありますが、ヘルニアや痛みの原因を治すことはできません。

痛みがひどいときには消炎鎮痛剤などの薬も必要になります。

消炎鎮痛剤や漢方サプリや鍼治療などを組み合わせることによって、相乗効果で痛みを緩和し体を楽にしてくれます。

また、必要な薬や施術は、症状や体質や個体の性格などによって変わります。

どういった治療があっているのか、獣医師とよく相談しましょう。

副院長　中西　由佳梨