神奈川県横浜市都筑区仲町台5丁目2−25
ハスミドミトリー001
2018年11月18日
今日は、16歳で椎間板ヘルニアで後肢麻痺になったミニチュアダックスフントさんのご紹介です。
9月に突然後肢が動かなくなり、かかりつけの病院で椎間板ヘルニアグレード5疑いと診断されました。
椎間板ヘルニアの治療は内科治療(内服薬や安静)と外科治療があり、グレード(症状の程度)や検査の結果や年齢などによって選択する治療が変わってきます。
この子の場合は主治医の先生と相談されて内科治療を選択、他にも何か補助治療がないかということで当院に相談にいらっしゃいました。
内科治療でステロイド剤を服用しますので、体への負担も心配されていました。
かかりつけでの内科治療と並行して、約1週間に1回の鍼治療を当院で行うことにしました。漢方サプリも併せて投与していただきました。
初診時は歩けず、立たせようと支えても後肢に力が入りませんでした。
2回目の鍼治療の日までに後肢に少し力が入るようになりました。
3回目のときには、立たせると少しだけバランスを保てるようになり、すぐ崩れてしまいますが足を動かそうとするようになりました。
4回目のときには、お家で数歩歩けた日があったと報告があり、5回目のときには、少しだけ病院で歩いてくれました。
6回目のときには、ふらつきながらも歩ける距離が長くなり、崩れてしまっても自分で立ち上がって歩けるようになりました。
7回目には歩行はだいぶ安定し、後ろ歩きもできるようになりました。
この方は、毎回遠くから都筑区の当院まで通っていただきとても大変だったと思います。
全く歩けなかったところから1ヶ月ほどで少しずつ歩けるようになり、院内で歩く姿を見てとても嬉しくなりました。
ヘルニアなどによる後肢のふらつきや麻痺は、基本的にはまず診断をするために検査が必要です。
年齢や症状の程度や治療方針の希望などによって、選択される治療は様々です。
当院では、西洋医学的な検査・診断を受けてから鍼治療をオススメしています。
鍼治療や漢方は西洋学的治療と並行して行うと、より効果が出やすいと感じます。
しかし、持病や体調などのために西洋薬を使用できない場合もあります。その場合は、鍼治療・漢方のみを行うこともあります。
治療に関して、気になることがあればご相談ください。
横浜もみじ動物病院
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