神奈川県横浜市都筑区仲町台5丁目2−25
ハスミドミトリー001
2018年9月21日
先日足を痛めてしまったワンちゃんがご来院されました。身体検査にて股関節の異常が触知されましたので、レントゲン検査を実施させて頂きましたところ、股関節脱臼を起こしていました。大腿骨頭骨頚周囲の変形が両側に起こっており、逆側の股関節が浅い、また犬種や経過などから、元々股関節形成不全があり、脱臼しやすかったところに何かしらの外力が加わり、脱臼してしまったのではないかと疑われました。
股関節脱臼の治療には、非観血的整復法(手術はせずに元の位置にはめる方法、多くは全身麻酔を必要とします)や、手術によって脱臼を戻し体内に固定具を埋め込んで固定する方法、人工股関節に置換する方法、大腿骨頭を頸部から切除してしまう方法等、色々あります。治療法毎に利点があり、その子その子の状態に応じて、どんな治療法が良いかが異なってきます。もし不運にも脱臼してしまった場合は、主治医とよく相談してみて頂ければと思います。
今回はご相談の結果、大腿骨頭頸部切除術を実施させて頂きました。手術後はご自宅でリハビリをして頂きました。頑張って頂いた成果が出て、順調に足の機能は回復し、とても元気に過ごせているとのことでした。