神奈川県横浜市都筑区仲町台5丁目2−25
ハスミドミトリー001
2018年7月9日
院長の中西啓介です。
先日、東京にて日本獣医がん学会に参加してきました。
今回は「鼻腔腫瘍」がテーマでした。鼻のがんは、多くはないのですが、それでも私も年に数件ほど出会います。個人的にはわんちゃんで、特に鼻の長い品種に多いなと感じます。実際データ上でも鼻の長い品種に多いようです。猫ちゃんはまれです。症状はくしゃみ、鼻汁、鼻血などで、進行していくと顔の形が変形したり、脳が圧迫され神経症状が出ることもあります(これらの症状を聞くとご心配になってしまうかもしれませんが、くしゃみや鼻汁が出ている場合のほとんどは、がん以外が原因で、感染症やアレルギー、歯のトラブルから付随したものなどです。)。症状が長続きする、鼻炎の治療を受けてもあまり改善しない等ありましたら、かかりつけの先生とよく相談して、総合的な検査を受ける必要があるかもしれません。
たばこを吸っているご家庭のわんちゃんは、呼吸器系のがんになりやすいというデータが出ているようですので、たばこを吸われるご家庭は、わんちゃんの前でなるべく吸わないようにする等してあげると、良いかもしれません。